トロピカタネカ

種から育てる熱帯果樹/トロピカルフルーツの実生栽培記&育て方図鑑

ナツメグの果実 アンノナ属の果実 ドゥリオの果実 カカオの果実 ドリアンの仲間の果実 ガルシニア属の果実 マンゴスチンの果実 マンゴーの果実 ドゥギエティアの果実

ビンロウジュ 図鑑と育て方

ビンロウジュの葉と果実

原産地:マライ連邦またはマレーシア

ヤシ科アレカ属 常緑高木:大きいもので20mを越すものもある

発芽難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:発芽適温がやや高い
栽培難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:寒さ以外には強い

東南アジアや台湾などで広く栽培されている。用途としては主にベテルチューイングという行為のために使う。 ベテルチューイングとはビンロウジュの未熟果を刻み、キンマというコショウ科の葉の内側に石灰をぬったもので包んで、それを噛む行為のことを指す。 味は辛く渋く苦いが、この行為には昂揚感をもたらす作用があり、たばこのように中毒性がある。東南アジアでは昔からこのような習慣がある。

ビンロウジュに含まれるアルカロイドによって口内は真っ赤に染まる。口内にたまった物質は飲み込むと胃を傷めるので、必然的に吐く必要がある。 最近では噛んだ時の血のような色から低俗な嗜好という認識が広まったことや、道に吐き捨てられた真っ赤な残りかすなどが好ましくないなどの理由から、 台湾などでは街中での使用が規制されており今後ベテルチューイングという行為は減少し、たばこなどの嗜好品に替わっていくと思われる。

また常用すると口腔ガンを誘発するとの報告もあり、ベテルチューイングをする人は要注意。ちなみにビンロウジュは英語でbetel-palm、betel-nutいうが、 これはベテルチューイングを行うときに使う葉のキンマ(betel)に由来する。

育て方

土壌:水はけの良い土。例:赤玉小粒7:腐葉土3など

水やり:表土が乾いたらたっぷりと。冬は乾かし気味で管理。

日光:日当たりの良い場所で。

☆種まき☆

  1. 熱帯性の植物は種のまわり(果肉)に発芽を抑制する物質が含まれていることが多いので、果肉はしっかり水で洗い流して取り除く。
  2. 水に一晩つける。※このとき種皮を、やすりや爪切りで傷つけると発芽しやすくなる。
  3. 用土に種をまき、軽く覆土する。
  4. 水をたっぷりやり、暖かい場所(発芽適温25度以上)で管理。

※そのほか注意点ナド※

  • 冬場は10度以上で管理
  • 生育適温20度~30度

種から始めるビンロウジュ栽培記

↑ページの先頭に戻る