トロピカタネカ

種から育てる熱帯果樹/トロピカルフルーツの実生栽培記&育て方図鑑

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コパラミツ Artocarpus integer 図鑑と育て方

チェンペダックの果実

原産地:タイ、マレーシア、インドネシア

クワ科 熱帯常緑中高木:樹高10~25m

発芽難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:発芽自体は容易。
栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:乾燥と低温に弱い。

この種はさまざまな用途に用いられるが、ケニアやジャマイカなどでは、とりわけ果実用として植えられる。

小さく円筒形の果実はなめらかな果皮をもち、果肉は黄金色。密のように強烈な甘い香りはドリアンのよう。多汁で甘くクリーミーな味わいである。 生で食べたり、アイスクリームに使われる。未熟果は野菜のようにして食べられる。また若葉も料理に使われることがある。 熟した種は炒ったり、ゆでたりして食べられ、デンプン質でナッツのような香りがする。

樹皮からはロープに使われる繊維が、木からはニスに使われる樹脂が得られる。丈夫な木材は家具やボートにも使われる

1つの木に雄花・雌花が咲く。雌花は幹から出た枝に発生し、雄花は樹冠周りや上部の枝先に発生する。虫は雄花が開花すると香りに誘われるが、雌花には甘い香りがないので、雌花にはたからない。 よって粘着性の花粉が風によって運ばれることで、受粉する。

育て方

土壌:排水性の良い肥沃な土(最適pH4.5~6.0)。例:赤玉小粒7:腐葉土3など

水やり:表土がかわいたらたっぷりと。根は乾燥に弱く、葉が大きいため蒸散量が多く土が乾きやすい。よって夏場は特に注意。

日光:基本的に日なたを好む。幼苗時はやや遮光して育て、徐々に光量を増やしていく。夏場は成木でも葉などの状態をよく確認して、遮光するか、しないかを判断する。

☆種まき☆

  1. 清潔な土に種をまき、浅く土をかぶせる。(熟した果実からとった種をできるだけ早くまく)
  2. 水をたっぷりやり、暖かい場所(24度~27度)に置いておく。

※そのほか注意点ナド※

  • 生育適温は22度~38度。
  • 下は16度、上は40度後半まで耐えると言われているが、詳細不明。
  • 鉢の深さは深いほど良い。
  • 生長はartocarpusの中では早い。現地では種から3~6年で結実する。
  • 挿し木などの栄養繁殖では2~4年で結実する
  • 豊産性で多収が期待できる。
  • 1年を通して花がみられることがあるが、結実するのは、1年の中で特定の期間だけである

(図鑑画像元): Photo credit: Ahmad Fuad Morad via Foter.com / CC BY-NC-SA

種からはじめるコパラミツ栽培記

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